小論文の練習はいつから始める?総合型選抜に向けた書き方と練習の順番
公開日
総合型選抜の小論文は、高校3年生の6月ごろから書く練習を始めるのが目安です。いきなり書き始めるより、志望大学の出題形式を確かめ、決まった組み立て方を覚えてから、時間を計って書き、直してもらう順番で進めると上達が早くなります。オンライン学習塾マスネットでは、生徒さんが書いた答案をもとに、どこを直すと伝わりやすくなるかを一緒に確かめています。
「作文は苦手で、何を書けばいいか分かりません」
小論文の練習を始める前の生徒さんから、よく聞く言葉です。
小論文と作文は、似ているようで書くことが違います。作文は、自分が体験したことや感じたことを書きます。小論文は、出された問いに対して自分の意見を示し、その理由を、読む人が納得できるように書きます。作文が苦手でも、組み立て方を覚えれば、小論文は書けるようになります。
総合型選抜の小論文で見られること
総合型選抜で小論文を出す大学では、その学部で学ぶために必要な、読む力・考える力・書く力を見ていることが多いです。出題の形は、大学や学部によって違います。
| 出題の形 | 内容 |
|---|---|
| 課題文型 | 文章を読み、筆者の考えをまとめて、自分の意見を書く |
| 資料型 | グラフや表を読み取り、分かることと自分の考えを書く |
| テーマ型 | 短いテーマだけが出され、自分の意見を書く |
字数や時間も大学によって違うので、募集要項や大学のホームページで、過去の出題を確かめることから始めましょう。
小論文の練習の順番
1. 志望大学の過去の出題を読む
まず、志望大学の過去の出題を2〜3年分読みます。どの形で出るか、字数と時間はどれくらいか、学部の学びとどんなテーマがつながっているかを確かめます。過去の出題を公開していない大学もあるので、その場合は、同じ学部系統のほかの大学の出題を参考にします。
2. 決まった組み立て方を覚える
小論文は、次の4つの順番で組み立てると書きやすくなります。
| 順番 | 書くこと |
|---|---|
| 意見 | 問いに対する自分の答えを、最初に1文で書く |
| 理由 | なぜそう考えるのかを書く |
| 具体例 | 理由を支える例や、資料から読み取れることを書く |
| まとめ | 反対の意見にも触れたうえで、もう一度自分の答えを書く |
最初の1文で答えを書いておくと、途中で話がそれにくくなります。
3. 時間を計って書く
組み立て方を覚えたら、本番と同じ時間を計って書きます。最初は時間内に書き終わらなくてもかまいません。書き始める前に5分ほど使い、4つの順番に沿って、書くことをメモしておく練習も一緒にしましょう。
4. 直してもらい、書き直す
書いた答案は、学校の先生や塾の講師に読んでもらい、直すところを教えてもらいます。直された答案は、そのままにせず、同じテーマでもう一度書き直しましょう。書き直したときに、どこがよくなったかが分かると、次の答案にも生かせます。
書く前の準備として、ふだんからできること
小論文で書く具体例は、ふだん見聞きしたことから出てきます。志望学部に関係するニュースを週に1つ読み、「何が起きたか」「自分はどう考えるか」を2行でノートに書いておきましょう。高校3年生の夏に書く練習を始めたとき、このノートが具体例の材料になります。
書き終えたら確かめること
答案を出す前に、次の3つを読み返して確かめましょう。
- 最初の1文で、問いに答えているか
- 理由と具体例が、意見とずれていないか
- 指定の字数の9割以上を書けているか
特に、問いに答えていない答案は、内容がよくても評価が下がりやすくなります。書き終えたら、問いの文をもう一度読み、最初の1文と見比べる習慣をつけましょう。
学年ごとの考え方
高校1年生・高校2年生は、書く練習より、ニュースや本を読んで考えを書き留める習慣づくりが先です。国語の授業で出る意見文や、探究のレポートも、組み立て方の練習になります。高校3年生は、6月ごろから過去の出題を読み、夏休みに週1本を目安に書いて直してもらいましょう。
マスネットではこう進めます
オンライン学習塾マスネットの総合型選抜・学習伴走コースでは、高校3年生は、月4回の授業を書類・小論文・面接に配分し直して準備を進めます。追加メニューの受験期4回パックでは、50分×4回を書類・小論文・面接に配分できます。くわしくは料金をご覧ください。
よくある質問
Q. 小論文の練習は、何本くらい書けばいいですか?
A. 本数より、書き直しの回数が大切です。1本書いたら、直してもらった点を生かしてもう一度書く、をくり返しましょう。
Q. 字数が足りなくなってしまいます。
A. 具体例が足りないことが多いです。理由のあとに、例を1つ足せないかを考えてみましょう。
Q. 志望理由書と小論文の準備は、どちらを先にすればいいですか?
A. 志望理由書を先に進めるのがおすすめです。志望理由書で調べた学部の学びが、小論文の具体例にもつながります。
まとめ
総合型選抜の小論文は、高校3年生の6月ごろから練習を始めるのが目安です。志望大学の過去の出題を読み、意見・理由・具体例・まとめの組み立て方を覚えてから、時間を計って書き、直してもらって書き直しましょう。ふだんからニュースを読み、考えを2行で書き留めておくと、具体例に困らなくなります。